再びGlobal Link Singapore 2023への出場
卒業生の誇り 天草高校科学部の活躍
7月29日、GLS(グローバル・リンク・シンガポール)2023世界大会に私たちの後輩たち(3人の女子生徒)が出場しました。
今年の3月、科学部ホタル班はつくば市で開催の「つくばScienceEdge2023」に出場して、オーラルプレゼンテーションで見事「創意指向賞」を受賞。この受賞により世界大会でもある「グローバル リンク シンガポール」への招待権を獲得しましたのです。
彼女たちの活躍ぶりは、天草高校ホームページ・SSH 7/27以降でぜひご覧ください。
直接、当日のみを見たい人はこちら ( 午前の部 午後の部 )
天草高校ホームページから抜粋で紹介します。
今回のGSL2023には、会場の有名な国立大学であるNTU(Nanyang Technological University)に5つの国と地域からの200名弱が参加。Key Note Lectureを受けた後、11の会場に分かれ、英語でのプレゼンテーション(8分+質疑応答10分)を行いました。
ホタル班は会場の観衆や審査員の目をしっかり見て発表をやり切り、審査員の先生方からも好感触を得ることができました。さらに、他校のプレゼンテーションを間近で経験し、他校のプレゼン方法やスライドの工夫、英語の表現方法から多くを学ぶことができたようです。
午後からは2回目の発表がありました。午前の発表を経て、どのような工夫をしたらもっと伝わるかを自分たちでしっかりと話し合い、実行することで、今回の発表で手応えを感じることができました。その後、サマリー・プレゼンテーションがありました。偶数・奇数のグループに分かれて全グループが発表を行い、多くのグループの研究内容について聞くことができました。自分たちの研究を知ってもらうために、積極的にこちらから声をかける必要もありましたが、身振り手振りを交えながら、海外の学生にも一生懸命説明をしていました。
午前中のプレゼンで顔見知りになった学校が聞きに来てくれたり、意気投合した他校の生徒と連絡先を交換したり。また、先生方も熱心に研究内容に耳を傾けてくださいました。スライドを使ったプレゼンテーションとはまた別のやり方で、聞く人の目を見て思いを伝えるという、コミュニケーションの大切さを再確認することができました。
NTUの学生のみなさんが企画してくださったアクティビティで他校と進行を深めた後(何と、代表で天草高校がステージに上がり、GLS参加者みんなで輪になって天草ハイヤを踊りました!)、明日の代表プレゼンに進むチームの発表がありました。結果はあと一歩及ばずで、明日は他校の発表を聞く立場になりました。夜の反省会では、自分たちに何が足りなかったのか、他校の良かったところは何か、今後後輩に伝えられることは何かなど、じっくりと話す機会をもちました。明日、代表に残ったチームの発表を聞くことで、また考えを深めたいと思っています。
精一杯がんばりました!
賞には届かなかったとはいえ、彼女たちは私たち卒業生の誇りです。この大会に出場したことによって、彼女たちの人生に輝く足跡を残し、大きく羽ばたいてくれることでしょう。そして天草高校の生徒たちには、努力すれば報われるのだという教材を提供してくれました。同時に、後輩たちを世界の舞台に送り出すために応援してきた卒業生も、素晴しい夢と希望をいただきました。
ありがとう、素敵な後輩たち!
中川校長先生からの礼状が届いていますので紹介します。
関係各位の皆様
´ Global Link Singapore 2023への出場について(お礼)
拝啓 時下益々御清祥のこととお喜び申し上げます。
さて、令和5年7月28日から8月1日まで、天草高等学校科学部がシンガポールで開催された標記大会に出場して参りました。大会参加にあたり、本校同窓会、育友会、県教育委員会、地元自治体や企業様をはじめ、多方面にわたる方々から、様々なご支援をいただきましたことに、心からお礼申し上げます。
生徒たちは「Establishment of Conservation Methods Based on the Luminescence Cycle of Luciola Cruciata and its Habitat(ゲンジボタルの発光周期と生息環境から考察される保護方法の確立)」というテーマで発表を行いました。ホタルの発光を動画で撮影し、約3000回の計測を通して、東日本は4秒型、西日本は2秒型が一般的であるのに対し、天草のゲンジボタルの発光周期が3秒型であることを突き止め、その発光周期は月明りや気温などの環境に影響されることから、ホタルと自然環境への負荷を考慮した保護施設を提案する研究内容を英語でまとめ、発表と質疑応答に臨みました。
初めての世界大会の舞台にかかわらず、生徒たちはしっかりと自分たちの考えを審査員や参加者に英語で発信することができ、貴重な経験を得ることができました。また、英語と日本語のプレゼンテーション構成の違いや、英語による質疑応答の対応など、多くのことを学ぶこともできました。さらに、タイ、ベトナム、台湾の学生とも英語を通じて交流し、世界に目を向けて研究活動に取り組む必要性も感じることができました。
文部科学省SSH(スーパー・サイエンス・ハイスクール)の指定を受けて7年、本校は「サイエンスの宝島 天草から世界へ!」のキャッチフレーズの下、着実に歩みを進めています。
今後とも、本校の教育活動に御理解、御支援を賜りますようお願い申し上げます。 敬具
令和5年(2023年)8月
´ 熊本県立天草高等学校長 中川 正利