世界津波の日高校生サミットin和歌山
「世界津波の日高校生サミット」に天高生参加
天草高等学校のホームページによりますと、10月31日~11月1日に和歌山市の和歌山ビッグホエールを会場の開催された「世界津波の日高校生サミットin和歌山」~「稲むらの火」発祥の地で濱口梧陵の精神を共に学ぶ~に母校の女子生徒3名が参加しました。
主催は和歌山県、和歌山県教育委員会、広川町、広川町教育委員会で共催が国連国際防災戦略事務局(UNISDR)駐日事務所です。なお後援は国土強靱化推進本部、内閣府政策統括官(防災担当)、外務省、文部科学省、国土交通省、気象庁、経済協力開発機構(OECD)、東アジア・アセアン経済研究センター(ERIA)、国立大学法人 和歌山大学、JICA 等々です。
「世界津波の日高校生サミット」は一昨年の高知、昨年の沖縄に続いて三回目です。
11月5日は「世界津波の日」ですが、これは2015年12月の国連総会に於いて津波の脅威と対策について理解と関心を深めることを目的に、、日本が提唱し142か国が共同提案を行い、全会一致で採択されたものです。
この日が「世界津波の日」とされたのは、安政元年(1854年)11月5日、安政南海地震による津波が現在の和歌山県広川町を襲った際、和歌山県の先人である濱口梧陵が稲むらに火をつけ、津波から逃げ遅れた村人を高台へ導いて、多くの命を救った故事にちなんだものです。
高校生サミットは、地震津波の脅威を後世へ語り継ぎ、必要な防災、迅速な復旧復興、国際連携に資する施策を総合的かつ計画的に実行することで、地震津波から国民の生命、身体、財産の保護、国民生活及び国民経済に及ぼす影響を最小化できる国土強靭化を担う将来のリーダーを育成することを目的として開催されています。一昨年の高知県では30か国の高校生が参加し、「黒潮宣言」が採択されました。昨年は沖縄県で島しょ国を中心とした26か国の高校生が参加し、「若き津波防災大使ノート」がとりまとめられました。
「稲むらの火」の故事は防災について考えるべき3つの要素、「人命救助」「地域の復興」「将来の防災能力を高める」全て含んでいます。和歌山県では、「稲むらの火」発祥の地として「世界津波の日」制定の由来となった濱口梧陵の精神を全世界に発信し、次世代に過去の災害の教訓を伝えることで津波防災意識をさらに向上させていくと、主催者発表をしています。
今年は世界49か国、およそ480名を超える高校生たちが参加していて、これまでで最大規模となっています。天草高等学校はグループ「I」で、海外からはコモロ、ミャンマー、ニュージーランド、バヌアツの4か国、国内からは岩手県立釜石高等学校、栃木県立佐野高等学校、奈良県立畝傍高等学校、そして地元和歌山県から一校のグループです。なお、天高生岡部さんがグループIのリーダーに選出され、宣言文作成にも参加しました.
写真がないのが残念なのですが、事前交流サイトの動画に天草高等学校生徒による英語での挨拶があります。撮影場所はたぶん天高正門の図南橋だと思いますが、ご覧ください。堂々と流ちょうな英語での紹介ですが、素晴らしいです。
https://www.tsunami2018wakayama.telewaka.tv/GP_I_Japan_Kumamoto.html
天草高校の井上です。
ホームページへの掲載ありがとうございます。
参加した生徒たちは、VR(バーチャルリアリティー)を用いた夜間避難訓練の研究を発表しました。
日本では小中高等学校で、昼間の避難訓練を行います。
しかし、熊本地震は真夜中に起きました。
このような事態にも対応が期待できる研究です。
また高齢化の進む天草では、移動が困難な高齢者も多くおられます。
そういった方々の需要もある汎用性の高い研究です。
その他にも、地域に貢献できる研究活動を今後も継続していきます。