2019 天草高等学校SSH関西研修

8月26日(月)から3日間、今年も天草高校SSH関西研修が実施されました。
この研修は、天草高校SSH研究課題「地域の豊かな自然環境の中で多様な能力を身に付け、世界に飛躍する科学技術人材の育成」達成の一契機にし、更に最先端の研究機関や企業、大学等を訪問することにより生徒の先端科学に対する知的好奇心を感化させ科学技術者として飛躍するための一助とすることを目的としています。
今年は2年4組41名(ASクラス)で、引率はSSH研究主任の井上博登先生、担任の田中勇介先生、2年生別クラス担任の竹嶋麻衣先生でした。

一日目 8月26日(月)

午後1時前、JR大阪駅に全員元気に到着。早速、各企業へと3班に分かれました。

A班 ダイキン工業株式会社
13名が井上先生引率で、大阪駅近くのグランフロント大阪にある「ダイキン ソリューションプラザ フーハ大阪」です。

ダイキン工業(株)は世界38か国に拠点を持つ空調機、化学製品の世界的メーカーです。空調事業の売上高は世界第1位、フッ素化学製品は世界第2位、換気事業は世界第1位のシェアを誇っています。主商品である「空調機」は20世紀初頭に発明され、世界中の暮らしや労働に変革をもたらしましたが、一方でその普及は電力の消費拡大にもつながり、環境、とくに気候変動へ影響があることもわかっています。だからこそ空気と環境の新しい価値で、地球規模の課題に挑み続け、「環境負荷を減らしながら、人や空間が健康で快適な社会」をめざすとしています。

B班 大陽日酸株式会社
14名が田中先生引率で最も遠方になる堺市まで、電車を乗り継いで向かいました。

大陽日酸(株)は産業ガス事業では国内シェア第1位、世界第5位。また日本国内最大の安定同位体メーカーです。産業ガス は製造業になくてはならないものであり、鉄鋼、化学、エレクトロニクスに半導体、非鉄・金属、自動車、医療、食品、さらには宇宙・航空分野にまで使われるようになりました。あらゆる産業に産業ガスを提供し、現在ではアメリカ、東南アジアを中心として世界18カ国で事業を展開しています。

C班 塩野香料株式会社
14名が竹嶋先生引率で阪急三国駅から大阪工場へ向かいました。

塩野香料(株)は大阪に本社を置く、1808年(文化5年)和漢薬、真珠などを扱う薬種問屋「塩野屋𠮷兵衛商店」として創業した総合香料メーカーで、業歴200年を超える老舗です。売上高は我が国の香料業界第7位(2005年)です。香料の製造・販売・輸出入以外には化成品・飲食料品およびその諸原料や医薬品・工業薬品その他化学製品の製造・販売も手掛けています。

二日目 8月27日(火)

研修二日目は大阪大学と大阪市立大学での講義です。まず大阪大学の豊中キャンバスへ。
「数理・データ科学教育センター」特任教授の高野渉先生から「データサイエンスの基礎と先端研究」の講義をしてもらいました。
高野先生は、統計数理を活用した運動計画・制御,動作認識,自然言語情報処理などロボットの人工知能の基盤技術の研究をされています。

 

大阪大学大学院で学ぶ、天高卒業生の野下創史君が今年も駆けつけてくれました。野下君のお話のあと、後輩たちの質問に丁寧に答えてくれました。

大阪大学の学食で昼食をとり、午後の研修先大阪市立大学に向かいました。

大阪市立大学の人工光合成研究センターで所長の天尾豊先生に「光合成」についての講義を受けました。
天尾豊先生は人工光合成研究センター 所長ですが、大阪市立大学の複合先端研究機構教授で、天然の光合成反応を模倣した太陽光エネルギー変換に関する研究を中心に、主に二酸化炭素の光還元、資源化に関する研究をされています。

三日目 8月28日(水)

最終日は神戸へ移動して理化学研究所神戸キャンパスでの研修です。

生命機能科学研究センター(BDR)でライフサイエンスについての講義を受けました。講師は、サイエンスコミュニケーターの高橋涼香先生でした。
講義のあとは、実験室を再現した展示室で見学実習でした。

 

昼食のあとは、研修最後の理化学研究所計算科学研究センターの展示室を訪れました。
ここはスーパーコンピューター「京」があった建物で、昨年はコンピューター室の見学ができたのですが、今年は展示室のみになりました。くしくも「京」が電源を落としたのが、訪れた翌々日の8月30日でした。7年間働いてくれたことになります。「京」はかって世界一の計算速度を誇っていましたが、最後は世界20位でした。
後継機は「富岳」で、2021年にこの場所で供用開始を目指しています。理化学研究所と富士通が共同で開発していますが、計算性能は京の100倍に向上します。しかし、「京」と違って世界ランクでの首位が目標ではなく、計算速度よりも利用者の使いやすさに重点を置いているそうです。

今年のSSH関西研修のすべての行程が終了しました。
理化学研究所に別れを告げ、ポートライナー、地下鉄を乗り継いで新神戸から新幹線で帰途につきました。

おわりに
昨年に続いて今年も全行程のお付き合いをさせていただきました。若い皆さんに圧倒され、疲れを忘れるくらい刺激的で充実した三日間でした。
昨年と比べても、講義のあとの質問も多く、次の行程の時間を心配するくらい活発でした。これから2年生の2学期、あと1年半理系の勉強をして、皆さんがどう進化して行くのか、本当に楽しみです。今後の活躍を応援したいものです。
特筆したいことは、研修をお願いした各企業の方々です。3社とも、天草高校用の資料作成と準備に、半端でない時間を当てていただいたことは感謝しかありません。この場を借りてお礼を申し上げたいと思います。

 

2019 天草高等学校SSH関西研修” に対して1件のコメントがあります。

  1. 天草高校SSH研究主任 井上博登 より:

    昨年度より、2年ASクラスが関西研修でお世話になっています。
    この研修は、様々な先端科学に触れることができる良い機会となっています。
    また、生徒の感想が集まりましたら、SSH通信等でお知らせします。
    3日間、関西同窓会の方々にお世話頂きました。
    ありがとうございました。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です