天草高校校歌
作詞 船勢 直
作曲 犬童 球渓
- 塵寰遠く隔てたる ああ西海の別天地
潮風薫る苓洲の 学びの園の露分けて
飛翔を習う雛鵬の 胸は希望に燃ゆる哉 - 振放みれば倉岳の 高嶺を出づる天つ日の
下界の暗を照らす時 天には真理地には道
人の心に「正大」の 聖き光ぞ溢るなる - 時永久に寄る波の とう鞳として岸をうつ
天草灘の雄叫に 聞けや自然の動脈を
沸きて流るる「剛健」の 生命の潮の高鳴りを - 神秘ぞ燃ゆる不知火の 筑紫の海に風凪ぎて
澄むや千尋の底深く 万象影を涵す時
一視同仁隔てなき 「寛厚」の徳君見ずや
本渡高等女学校校歌
作詞 八波則吉
作曲 永井幸次
- 春たてば霞の裳裾遠く引く 雲仙岳のいただきを
高き操の姿ぞと 雲間に仰ぐ尊さよ - 秋されば十萬山の櫨紅葉 松の緑に照映えて
我が学舎の背景を 自然が描く美はしさ - あな床し校舎の窓ゆ見晴かす 海は有明不知火の
燃ゆる思を胸に秘め 盡きぬ希望に生きよとや - いざ共に四圍の自然の化を受けて 清く氣高き人と成り
正しき通を養ひつ 皇御国に盡くさなん