天草高校校歌

作詞 船勢  直
作曲 犬童 球渓

  1. 塵寰遠く隔てたる ああ西海の別天地
    潮風薫る苓洲の 学びの園の露分けて
    飛翔を習う雛鵬の 胸は希望に燃ゆる哉
  2. 振放みれば倉岳の 高嶺を出づる天つ日の
    下界の暗を照らす時 天には真理地には道
    人の心に「正大」の 聖き光ぞ溢るなる
  3. 時永久に寄る波の とう鞳として岸をうつ
    天草灘の雄叫に 聞けや自然の動脈を
    沸きて流るる「剛健」の 生命の潮の高鳴りを
  4. 神秘ぞ燃ゆる不知火の 筑紫の海に風凪ぎて
    澄むや千尋の底深く 万象影を涵す時
    一視同仁隔てなき 「寛厚」の徳君見ずや

 

 

本渡高等女学校校歌

作詞 八波則吉
作曲 永井幸次

  1. 春たてば霞の裳裾遠く引く 雲仙岳のいただきを
    高き操の姿ぞと 雲間に仰ぐ尊さよ
  2. 秋されば十萬山の櫨紅葉 松の緑に照映えて
    我が学舎の背景を 自然が描く美はしさ
  3. あな床し校舎の窓ゆ見晴かす 海は有明不知火の
    燃ゆる思を胸に秘め 盡きぬ希望に生きよとや
  4. いざ共に四圍の自然の化を受けて 清く氣高き人と成り
    正しき通を養ひつ 皇御国に盡くさなん